首都圏の「タワーマンション」が売れなくなってきている

2019-05-28        |  

 

 最近、タワーマンションというのが幅をきかせていることをご存知の方は多いでしょう。そう、何十階建てもの超高層マンションのことです。主に工場跡地や埋立地などの広大な土地を業者が入手して建設されたものが多いようで、関東だと江東区や武蔵小杉などが有名ですね。

 これらの物件、都心近くの立地、高階層からの眺望、豪華共用設備等をウリにしていて、何年か前は飛ぶように売れていたように見受けられました。しかし最近は、その人気に陰りが見えてきた、みたいな記事も時折見受けられるようになってきています。

首都圏のタワーマンションがパタリと売れなくなった…一時、契約率3割の記録的低水準

超高層マンションを売り出せば即日完売が続き、首都圏全体の契約率が70%のときでも、超高層だけは80%、90%と高い契約率を誇ったものです。

 ところが、その超高層マンションが売れません。首都圏全体の契約率が49.4%まで下がった2018年12月には31.4%という記録的な低さになりました。その後も1月は59.2%、2月が50.4%と低空飛行を続けています。

 

★東京駅丸の内の駅舎(東京都千代田区)
東京駅駅舎

 

投機的な要素が強いタワマン購入

 上の記事にも書いてありますが、近年は物件価格の高騰が著しく、そのことが契約率の低下に拍車をかけているようです。

 不動産サイトなどを見ると、東京都内の周辺区(元埋立地等)でも70平米で7000万円くらいはしています。

 世帯年収1000万前後の人達でさえ、通常の金銭感覚を有していれば、おいそれと手を出せる価格帯ではないはずであり、購入可能な層は限定的であることを考えると、「売れなくなってきた」というのは当然であるように思います。

 しかし、「都心こそ正義」「通勤の利便性こそが正義」という価値観のためでしょうか、少し前までは売れに売れていたようです。

 また、中国人の爆買い、富裕層の相続税対策、更には、自分で住むために購入している人でさえ資産価値の上昇を期待したり、売却益を誇る書き込みが見られるなど、非常に投機的な要素(投資ではなく)が強く、他人事ではありながら、

左・吹き出し
セイル

危なっかしい動きだな~、本当に大丈夫なのだろうか?

と心配していました。

焼畑農業みたいなタワマン市場

 この種の物件を買える層・買おうとする層(つまり、需要)は本来限定的であるはずなのに、異常な数の供給を行い、大々的な宣伝、豪華なモデルルームなどで、購買意欲を煽って物件を埋める。

 こんな、焼畑農業みたいなことがいつまでも続くはずはない。

 ただ、売れ行きは落ちても、作ってしまった物件には最終的には人々が入居するため、急激に人口が増加し、駅や公共施設、保育園・小学校のキャパシティが追い付かないなど、周辺地域には大きな社会問題が残される

 また、大規模修繕や、それに伴う住民間の合意の困難さが指摘されていて、不確定要素も大きい。タワマンの売れ行きが落ちている、というのは、価格高騰もあるでしょうが、このような負の面が知られるようになった、というのもあるのではないでしょうか。

 タワーマンション自体が悪いものだとは決して思いません。ただ、一たび「それがいい」と評価されると、ガーッと皆そこに集中して、結果、その良さがどんどんスポイルされていく、という現象、そろそろどうにかならないものでしょうか。

タワマンはバブルか?

 ちなみに、タワーマンション高騰の理由として、私の記憶する限り、「建築費の高騰」というのが挙がっていたかと思います。オリンピックによる人手不足とか資材の供給価格高騰などがその要因だそうです。

 でも、あんなに物件をガンガンに建てていて人手不足というのも、あまり説得力がありませんし、郊外や近畿の物件の値上がりが限定的であることの説明もつきにくい。

 結局は、バブルなんだと思います。いつかははじける時が来ます。

 ただ、今はやりのタワマンは、都心近くに住むことができるという実用的な要素があるので、例えば、7000万円の物件が1年で3000万円に落ちてしまう、といった極端な現象が起こることは考えにくい

 ただ、調整局面はいつかはやってきますから、「値上がりを期待して購入したものの、いざ売ろうとしても希望の価格では売れず、肩透かしな結果に終わった」というくらいのことはあるやもしれません。

 

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
↑ランキングに参加しています。クリックして頂けると幸いです。