マンション「永住する」は63%、意外と多い

 

 マンションというと、仮住まいのようなイメージがありますが、永住する意志のある人も意外に多く、最新の国交省の調査だと63%だそうです。

マンションは終のすみか 「永住する」過去最高の63%

 国土交通省は26日、全国のマンション管理組合と居住者を対象とした2018年度の調査結果を公表した。マンションに「永住する」と答えた割合は63%に上り、1980年度の調査開始以来、過去最高となった。マンションを「終(つい)のすみか」と捉える住民が増えている実態が明らかになった。

次の記事も参照。

マンションへの永住意識、6割超で過去最高

次のサイトでは国交省の一次資料に直接当たれます。

マンションに関する統計・データ等

 

塩船観音寺のツツジが見頃(東京都青梅市)
塩船観音のツツジ

 

仮住まいのイメージ・昭和と平成

 私が思うに、「マンション=仮住まい」のイメージにも2つあります。

  • ゴールである「戸建」に移るまでのつなぎ=昭和的価値観
  • 常に新築・築浅のマンションを渡りあるく=平成的価値観

 以下、それぞれの価値観について見ていきましょう。

戸建に移るまでのつなぎ=昭和的価値観

 マンションというのは、限られた土地に住居を縦に積んでいくものなので、それだけ費用は抑えられるが、所詮は集合住宅、最終的な住居としては適さない。団地やアパートに毛が生えたくらいのもの

 当時、世間知らずの子供だった私でさえ、そのようなイメージを持っていましたし、冒頭の記事によると、確かに当時、マンション居住者で永住を考えていた人は少数であったことが分かります。

「永住するつもり」と答えた居住者は前回調査(13年度)より10ポイント増の63%と、調査が始まった80年度(22%)の3倍弱に増加した。

常に新築・築浅のマンションを渡り歩く=平成的価値観

 よくマンションについてお話する掲示板やスレッドなどを見ると、いわゆる「マンション派」の一部の人が書いているのが、この価値観です。

 都心部の高額なマンションは資産価値が下がりにくい。だから新築・築浅のマンションを買って10年くらい住む。それを超えると、大規模修繕やら何やらで色々と面倒になるので、資産価値が下がらないうちに売り抜け、別の新築・築浅に買い替える。

 これを繰り返していくことで、居住費をかけず、常に新築・築浅の物件に住むことができる。買い替えの際は、人生の各ライフステージに適した大きさの住まいを選ぶことができる。

 この方式を成功させるには、都心・駅近の資産価値を保てる物件(大抵は高額)を選ぶことが肝要で、郊外・駅遠のマンションはババだから避けなくてはならん、と、まあこういう理屈。

 このストーリーが上手くいくのかどうかは分かりませんが、それなりに幅を利かせているのは確かで、本まで出ています。

 

景気のいい話だが実態は。。。

 昭和的価値観と平成的価値観、どちらも景気のいい話です。移りゆく先が戸建にせよ、別のマンションにせよ、自らの未来の財力と行動力に自信が無ければ、このようなストーリーを選択することはままならないはずだからです。

 そして、このようなストーリーが幅を利かせているものだから、マンション購入者というのは何と景気のいい人達だろう、と思ってしまうわけです。

 でも、実際にそのように買い替え・住み替えを想定しているのは、冒頭の記事によると、僅か17%の少数派。多くの人は、今住んでいるマンションでそのまま死ぬまで住み続けるということのようです。

 数十年前、仮住まいだと思っていた人の大半は引っ越していた結果、現在は永住指向の高齢者ばかりが残ったのか。

 数十年前は仮住まいのつもりだったが、何やかんやでそのまま来てしまって、今更住み替える財力・気力が残っていないのか。

 高級マンションに住んでいるといっても、夫婦共働きで必死でローンを返しているから、とても買い替えをするだけの余裕が無いのか。

 近年のマンションは質も価格も上がっているから、そこを終の棲家にすることに対し、特に問題は感じないのか。

 郊外の戸建を売り払い、永住目的で利便性の高い都市部のマンションに住み替えた老夫婦だったりするのか。

 まぁ、色々なケースがあるのでしょう。

 一つ確かなことは、マンションを買い替え・住み替えていく、といった景気の良い話は一部の人のことであって、多数のマンション居住者には関係の無いことである、ということです。

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