最近急に人手不足になった日本

2019-03-12        |  

 

 コンビニの24時間営業に限らず、人手不足のために、あちこちの現場が回らなくなっており、多くの企業が人手を確保するために奔走しています。完全なる売り手市場。

 でも以前からそうだったけ

 多分10年くらい前は、企業側は「代わりなどいくらでもいるんだ」と言わんばかりに、従業員を使い捨てしていたはずです。

 少子高齢化は最近急に始まったわけでもないのに、いつの間にこういうことになったのでしょうか?

★警報機も遮断機も無い踏切(東京都青梅市)
青梅線・石神前踏切

「牛丼屋のバイト」にさえしがみついていたあの頃

 共産党の機関紙のサイトで恐縮ですが、当時の様子が分かる記事を引用します。

牛丼「すき家」に労組 バイト青年 解雇撤回させる

 東京・渋谷の店で働いていた六人は、突然、解雇を通告されました。使い捨て同様の扱いに黙っていられないと、(中略)団体交渉の結果、九月末に全員の解雇撤回と職場復帰を実現しました。
(中略)
労働時間は通常の正社員なみです。うち五人が「すき家」のアルバイト収入で自活しており、解雇は即、生活の困難をもたらします。店舗に社員は常駐せず、店を切り回してきたのはアルバイトの彼らでした。

 あと、吉野家でも似たような話があったはずです。もうサイトは見つかりませんが、私が記憶している概要は次のようなものです。

 長年バイトで頑張ってきて、盛り付けの正確さ・スピードは右に出る者はいないくらいになったのに、突然解雇を言い渡された。盛り付けのスキルは一朝一夕に上達するものではないのに、会社はそのことを認識もせず、こんなに簡単に使い捨てられて納得がいかない。

 そう、あの頃はバイトで食いつないでいる人が少なくなく、その解雇さえ社会問題化していたのです。

潮目は多分「アベノミクス」

 でも今はどうでしょうか。

 「バイトで食いつなぐしか選択肢が無い人」がゼロになったとは思えませんが(氷河期世代の方や地方は今でも大変なはず)、マイナーにはなりました。少なくとも、都市部では「バイトを使い捨てる」なんて感覚が許される時代ではなくなってきたのは確かでしょう。

 冒頭でも述べましたが、少子高齢化は昨日今日急に始まった話ではなく、潜在的にはかねてから人手不足であったはず。そのことが顕在化したトリガーというか潮目は、私の観察では「アベノミクス」です。

 私は専門家ではないので、数字や統計を使った議論を展開できませんが、各種報道やネット、漏れ伝わってくる採用現場の話(自分の会社と行きつけの飲み屋だけですが)をきくと、明らかにアベノミクスの前後で空気が違ってきているのを感じます。

 アベノミクスは、要するに「国内に金がじゃんじゃん回るようにしよう」ということだと思いますが、このような政策を打ち出すことが、経営者や投資家のマインドにどのような影響を与えたのかは分かりません。

 ただ、雇用、とくに正規雇用を永遠に縮小するわけにはいきませんし、人員の縮小で随分と現場は無理していたはずです。だから、アベノミクスは通常の状態に戻すいいキッカケにはなったのかもしれません。

押し出される形でバイトも人手不足に

 正規雇用が下げ止まったなら、それまでだったらバイトで食いつなぐしか選択肢がなかったような人達にも、正規雇用のチャンスが生まれます。

 最近はなんとかして人材を確保しようと皆必死ですから、待遇改善を行っている企業もそれなりにあります。すると余計に多くの若者は正規雇用に目が行き、バイトは人手不足になります。

 またバイト内でも格差が生じ、魅力あるバイトは集まるが、魅力無いバイトは集まらないのも当然の理。

 それまで「代わりはいくらでもいる」とばかりに、従業員を使い捨てたり待遇を悪化させて儲けてきたところは、不景気で雇用情勢が悪いことを前提としたビジネスモデルだった。

 しかし一たび雇用情勢が回復するや、急に待遇を改善させるのも難しく、イメージが悪化しているので人がなかなか寄り付かず、今頃困っていることでしょう。

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