何故 皆さん、そんなに働くのですか?

 

 大手小町で、次のトピがあがっていました。夫61歳妻54歳の夫婦がリタイアした人の疑問。

皆さん、何歳でリタイアしますか?(しましたか?)

この7月、2人でやってきたお店を閉めて、完全なるリタイア生活に入りました
(中略)
老後の目処が立っている事が一番 大きかったでしょうか。
それと、体力がある内にリタイアして、老後を楽しみたいという事もありました。
(中略)
ちなみに姉は凄くしっかりしていて(中略)貯金もそれなりにあると思いますし(中略)それでも、働けるうちは 働くと言う考え方のようです。
多いですよね。 日本では、姉のような考えの人が。
(中略)
何故 皆さん、そんなに働くのですか?

  こういうような考え方は、(少なくとも日本では)はなはだ評判が悪く、更にトピ主の書き方に若干の煽りが入っているため、反論ぽいレスが多数。

 トピのタイトルは「何歳でリタイアしましたか」ですが、レスを読むと「何故 皆さん、そんなに働くのですか?」のところに反応されています。

 今回は、このトピを読んで感じたことについて書いてみます。

★多摩川の淵を見下ろして(東京都奥多摩町)
多摩川の淵(奥多摩)

 

お金があると安心

 ローン等を抱えていて、本当に資金が足りなければ、そりゃ体にムチ打って働かなければいけません。

 でも、このトピで書かれている多くのレスはそういうことではなさそうですね。

 人生100年時代だから・・・定期的な収入があるのは安心だから・・・老人ホームに入るときに困らないように・・・等々。

 要するに、実際にお金が足りるか足りないかは置いておいて、漠然とした不安から逃れるために働くということなのでしょうな。それが精神安定剤というのなら仕方ありません。

 中には、次のように、早期退職するつもりだったが「翻意」する人もいました。

夫は予てから「早期退職したい。好きなことしたい。55歳でリタイアしたい」と
言っているのでそれを応援していましたが、
ここ1、2年で「やっぱり定年後も働かないと」と言います。
「十分なお金が貯まるから55歳で退職したら?」と言いますが、
夫は「何があるか分からない。不安だから」と。

 客観的に見れば、お金があって、他に好きなことをしたい、という希望があるならば、早く辞めることに何の問題も無いはずなのに、神経症なまでに「お金が足りない」と不安がる。

 もう充分痩せているのに、「まだ痩せられる」とダイエットを継続してガリガリになるのと根は一緒。

 お金をすぐ使ってしまって老後資金が全然足りないという人と180度違うとはいうものの、一直線上に載っている同類だと思うんですよね。自分の必要額に対してふさわしい行動がとれない、という意味では。

  ⇒「お金は使い切って死ぬ」という思想の回を参照。

働かないとボケる・寂しい・何をしたら分からない

 例えば、次のような見解です。

でも1日中テレビを見ているだけだとメタボ、ロコモ、認知症などが心配。

 確かに、仕事を辞めた後、こういう展望しか抱けないのであれば、仕事は辞めない方がいいですよね。

 ただ、よほど幸運な人でない限り、いつかは仕事を辞めざるを得ないときが来ると思うのですが、そのとき、こういう人は、やっぱり「一日中テレビを見ているだけの生活」をして、「メタボ、ロコモ、認知症」に怯える日々を過ごすのでしょうか。

仕事が生きがい・楽しい・自営・天職

 もちろん、生きがいにできるほど素晴らしい仕事(天職)に出会えている人はそれでいいんだと思います。

 また次のような例、私からすると「そんな年でマックか…」とつい思ってしまいますが、働いているご本人が楽しんでいるのであれば、それでいいんだと思います。

今マクドナルドでは70歳過ぎた人でも雇用しているとか、テレビで見ました。
其処で働く老人達は決してお金が無いわけでは無いと思うのですが、働くことに生きがいを見出しているように感じました。

 ただ、天職なのであればともかく、「家でやることが無いからマックで働く」というのは、前項の「働かないと云々」の裏返しの事象であることも指摘しておきましょう。

働くのは、仕事に対して精神的な依存があるから

 「何故 皆さん、そんなに働くのですか?」という問に対して、上記の3類型に対し、簡単にコメントしました。

 この3類型に共通していることは

良かれ悪しかれ、仕事に対して精神的に依存している

ということではないでしょうか。

 例えば、最初の「お金があると安心」は、(経済的ではなく)精神的な依存です。こういう人は、働いて定期的に給料が入ってくることに慣れきってしまっており、お金は充分足りているにも関わらず、給料が入ってこなくなるのは不安だから働き続ける、という。これは精神が「仕事で稼ぐ」ということに支配されてしまった結果だと思われます。

 次の「仕事をしないとボケる」云々については、仕事無しには自らのライフスタイルを思い描くことができずに不安ということが本質です。仕事辞めたらボケてしまうんではないか、TVを見るくらいしかやることが無いんではないか、等々。

 最後の「仕事が生きがい・楽しい」について、本当に楽しんでストレスなくやっているのであれば、「良かれ悪しかれ」の「良かれ」にあたる「精神的な依存」でしょう。

私の場合

 私の場合はどうか。

 少なくとも今の仕事では、牧歌的な「楽しい仕事」など全く望めないから、経済的に目途が立った時点でリタイアします。

 リタイア後は色々とやりたいことがあるので、「働かないとTVを見てばかり」云々というのも無いと思います。

 ただ、もしかしたら、生活のリズム等を作るために、バイト等することはあるかも知れません。牧歌的な「楽しい仕事」が見つかれば、ですね。

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