早期リタイアで「5つの意外な変化」が起こるそうな

 

 年明け頃、ネットに次の記事(日本語版)がアップされました。

早期リタイアで何が起こる? 経験者が明かす、5つの意外な変化

早期リタイアは、驚くことだらけだ。
経験者によると、自由や解放といった新たな感覚がある一方で、リタイア生活に慣れるために必要な、思いもよらない苦労もあるようだ。

と冒頭で述べ、続いて、次の5つの「意外な変化」について詳述しています。

  1. 早期リタイアは実際、幸せを増大させない
  2. 仕事を辞めたことで、アイデンティティー・クライシスに陥ることも
  3. 自由になる時間が増えることで、新たなモチベーションの源を見つける必要が出てくることも
  4. ゴールや夢は変わるもの
  5. 人生は、自分にとって居心地の良い場所の外で生きることになる

今回は、早期リタイア後に起こるという、これらの「意外な変化」について、私のコメントをつけていきましょう。

★青梅マラソン・2015年(東京都青梅市)
青梅マラソン

原著者と媒体について

 本文に行く前に、まず原著者と記事を載せている媒体について簡単に述べておきます。

 ツイッターその他のネット情報によると、原著者のHillary Hoffowerさんは、ニューヨーク住まいの美人。肩書は「Your Money Reporter 」とのこと。日本で言うと「FP系ライター」といったところでしょうか。

 媒体は、BUSINESS INSIDER JAPANという、ビジネス系のネットメディアです。”JAPAN”というくらいだから、本家もあるわけで、それがBUSINESS INSIDERという、アメリカのビジネス系サイト。

 英語版については、”Early Retirement “というカテゴリーまであります!

Tagged With Early Retirement

 なお、原記事の標題は、”5 people explain how their life unexpectedly changed after retiring early“で、直訳すると「5人の人が、早期リタイア後に生活がどのように思いがけなく変化したか、説明した」といったところでしょうか。あちらのリタイアブログを引用しつつ、書きすすめられています。

 ということで、この記事は、あくまでアメリカ人目線で書かれていることを念頭におくべきでしょうね。

早期リタイアは実際、幸せを増大させない

 この標題には若干の悪意が感じられますが、記事に書かれているのは、早期リタイアにより、

  • 幸福感がじわじわやってくる
  • リタイア直後に幸福感がドカーンときてだんだん普通に戻る

等、感じ方には色々ありますよ、というだけのこと。

 日本のリタイアブログなどを読んでも、「リタイア後はだんだん普通に戻ります」ということは書いてあるので、それは事実なんだと思う。

 ただ、早期リタイアを生かすも殺すもその人次第だし、これまでやりたくてもやれなかったことが、早期リタイアにより出来るようになったんなら、それは幸せではないでしょうか。

 「幸せを増大させない」とは言い過ぎ。「幸せ」と「リタイア後の高揚感」を混同しているのだと思われます。

左・吹き出し
セイル

リタイア直後の高揚感が一生続いたら、それはそれで危ない人なんじゃ…?

仕事を辞めたことで、アイデンティティー・クライシスに陥ることも

 この項の主人公は「白髪交じりのベテラン」。長年勤めあげた仕事を辞め、喪失感に襲われており、無職であることの世間体も気になるらしいです。

 このような人は、そもそも「早期リタイア界」からはお呼びでないので、早く再就職したら?と思います。

 もっとも再就職後も、いつか仕事を辞めるときはくるわけで、そのとき、同じ問題に悩まされるのでしょうか? リタイアが早期か早期でないかは、あまり関係無いんじゃ…?

自由になる時間が増えることで、新たなモチベーションの源を見つける必要が出てくることも

 これまでお金稼ぎに邁進してきた人が34歳でリタイアしたものの、お金稼ぎというモチベーションを失って、喪失感を味わっている、という話。本質的には、前項の「白髪交じりのベテラン」と同じ話です。

 この人、お金は唸るほどにあるのでしょう。そこまでの資産を34歳で築いた、というから、恐らくそれまでのビジネスも相当にエクサイティングだったはずです。そしてリタイア後、そのエクサイティングさが消失してしまったら、抜け殻のような状態になるのも分からないではありません。

ゴールや夢は変わるもの

 24歳の頃から休みなく働き続け、30歳で早期リタイアした人が登場人物です。この人はこう語っています。

経済的な独立を手に入れるため、自分の場合は5年3カ月の間、ほぼ休みなく働き、30歳でやっと達成して、早期リタイアが可能になった。でもその間に、夢やゴール、自分のやりたいことが、24歳のときとは大きく変わったことに気付いた。

 若い頃の5年間というのは本当に長いし貴重ですから、この間に色々と思いを巡らせ、やりたいことが大きく変わっていることは、充分あり得ることです。

 でも結局、「早期リタイア」という選択は変わらなかったのですね。

 大体、この種の「やりたいこと」って、職場に縛られていると実現困難で、経済的な独立を達成して初めて可能になることって多いと思う。

 だから早期リタイアという選択は変えずに、早期リタイア後の行動や生き方を変更した、ということなんでしょうね。

人生は、自分にとって居心地の良い場所の外で生きることになる

 「居心地の良い場所」と訳していますが、早期リタイアする人は、リタイア状態の方が居心地がいいからリタイアするのあって、ちょっと違和感があります。

 原文では“comfort zone”。”comfort”に対する適切な訳が思いつきませんが、記事(特に原文)を読むと、「経済的な快楽」という意味合いが強いように思います。確かに働いていれば、「経済的な快楽」を得るのに好都合です。

 でもここに登場するアドコックさんは、敢えて「経済的な快楽」を抑える選択をし、次の取組をしています。

アドコックさん自身も、夕食の誘いを減らし、高くつく旅行を諦め、所有物を減らし、愛車シボレー・コルベットを売った。

 日本語訳には哀愁が漂っていますが、そうではなく、この取組によりかえって「全体的な満足度を上げる」という考えを、アドコックさんは述べています。

 前出の「お金稼ぎに邁進して34歳でリタイアした人物」とは、同じ早期リタイア者なのに方向性がまるっきり正反対ですね。

 どちらが良いというものではありませんが、私としては、アドコックさんに親近感を覚えます(笑)。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ セミリタイア生活へ
↑ランキングに参加しています。クリックして頂けると幸いです。