「年齢を重ねると時間が経つのが早くなる」は本当か?

2019-01-21        |  
青梅
【自宅の庭にこんな小鳥が(東京都青梅市)】

 

 この前、NHKのチコちゃんに叱られるで過去の放送の傑作選をやっていまして、お題の一つが、

大人になるとあっという間に1年が過ぎるのは何故?

というものでした。

 またインターネットで「大人 時間 早い」等と検索すると、

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大人になってからは、時間の進み方が早いよな~。。。

等と書いているサイトが沢山ヒットします。

 実は、「大人になると時間の経過が早く感じられる」という事象は、「ジャネーの法則」として名前までついているのです。

ジャネーの法則

生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。

 でも、私に限っていえば、「若い頃よりも時間の経ち方が早くなったなぁ」と感じたことなど、ほとんどなかったように思います。

 今回は、この「大人になると時間が進むのが早く感じられる」説に対し、個人的に思うところを書いてみましょう。

番組での回答の概要

 番組と専門家が出した、上記のお題に対する回答は、

人生にトキメキがなくなったから

ということだそうです。

 もう少し詳しく書くと、

  1. 子どもの場合は、食事や学校の行事など、やることなすこと目新しくトキメキが多いけど、大人の場合は毎日が単調
  2. すると、大人の場合は、同じ一年の中に発生する「印象的な出来事」の回数が少なくなるので、時間の経過が早く感じられる。

ということになっています。

 でもこの理屈って、正しいとばかりは言えないような気がします。

番組での回答による疑問

 大人の毎日が単調かどうかは「人による」でしょうが、同じ人の人生であっても、

  • 人生の重大イベント(結婚、離婚、就職、転職、退職、破産等)
  • 職場でのイベント(異動、左遷等)
  • 新しい趣味等

が、時には発生します。「トキメキ」という言葉が相応しいのかはともかく、イベント発生後しばらくの期間は、少なくとも単調ではなくなります

 この場合、イベントが発生する前より後の方が、時間の経過が遅く感じられるはずですが、本当にそうでしょうか。

  • 色々な出来事が目白押しであっという間だった。
  • 色々なことはあったが、時間の経過の速さの違いについては特に感じなかった

という人も少なからずいるのではないでしょうか。

 個人的には、

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セイル

ときめいていたり、これまでとは違うことをやっているときほど、無我夢中で、時間の経過なんて、それこそあっという間じゃないか?

などと思っています(つまり、番組の解説とは逆の意見)。

 例えば私の場合、部活で楽しかった高校の3年間の方が、毎日コツコツと仕事をこなしている現在の3年よりも短く感じていますし。

 結局、

時間あたりの「トキメキや印象に残る出来事」が多いと、時間の経過そのものが長く感じられる。

というのは、

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セイル

まあ、そういうケースも少なくはないんだろうけど、全体に適用できるほどに一般化できる説明ではないんでないかい?

というのが、私の感じるところです。

他に要因を考えてみた

 前項では、NHKや専門家の説に疑問を呈しましたが、別に全否定しているわけではなく、トキメキ云々だけでは、全てを説明するのに不足ではないか、と言っているだけです。

 「年を重ねるほど時間の経過が早い」と感じている人が多いことは事実のようなので、他に要因は無いのか考えてみました。

とても忙しい

 仕事等が( 適度に)忙しければ、時間なんてあっという間に過ぎます。毎日が忙しければ、それこそ一年なんてあっという間でしょう。

これまで過ごしてきたn年を振り返ってみる

 時間なんて過ぎ去ってしまえば、ある意味「あっという間」というところがあります。

  • 10歳の子供がこれまで過ごしてきた10年
  • 50歳の人間がこれまで過ごしてきた50年

 どちらも「あっという間」に過ぎた時間だとするならば、その「あっという間」の中に詰め込まれた時間は、前者は10年なのに対し、後者は50年です。

 後者の方が、体感として時間の進み方が急速であるように感じても不思議ではありませんね。

人生の残り時間との兼ね合い

 「年を重ねるほど時間の経過が早く感じられる」というのが本当だとしても、実際そのように実感されるようになるのは、中年以降の場合が多いのではないか、と思います。

 20代前半くらいまでは、まだまだ先は長く、自分がいつか死ぬなんてことを意識することは、ごくごく少ない。誕生日が来ると素直に嬉しい

 しかし、30歳になると中年の入り口、40歳になると人生の折り返し点、50歳になると…という風に、年を重ねるごとに、老いに向かって進んでいくこと、言い換えれば「人生の残り時間が少なくなってきている」ことを意識せざるを得なくなります。

 有限である時間が刻々と削られていくことに、内心穏やかではなくなってくると、

左・吹き出し

あ~、もう一年が過ぎてしまった~。何か、あっという間だな~。

という気持ちが生じてきても不思議ではありませんね。

 もう少し数値的に書いてみると、

  •  人生の残り時間が70年ある人にとって、その70分の1の時間が経過すること。
  •  人生の残り時間が30年ある人にとって、その30分の1の時間が経過すること。

は、どちらも経過した時間は一年ですが、その受け止め方が違ってくるのは、当然といえば当然なのかもしれません。

(参考)正月は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし

 

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