「有給」と「定時退社」で50歳退職まで乗り切る(後編)

2018-12-17        |  
田村酒造
【西多摩には酒蔵が多い。田村酒造もその一つ(東京都福生市)】

 

 今回は、「有給」と「定時退社」で50歳退職まで乗り切る(前編) の続きです。

業務時間を減らさなくてはならないが…

 前回は、有給消化や定時退社をなるべく多く行うことで、自らの負担を軽減させ、退職予定年齢である50歳まで乗り切ろう、としているところまでお話しました。

 …とはいえです。

 仕事の分量はかなりあるわけですから、それらを効率的に終わらせないと、とてもじゃないですが、有給消化も定時退社も叶いません。

 実際、今の業務の前任者は毎日のように9時、10時と残業していたと聞いています。確かに、当時の方法では、そのくらい時間がかかっても不思議ではありません。

 業務の内容は、一回の作業でシステムにコマンドを100個以上打ったり、細かい命令を書いたりするもので、作業終了時の疲労感は相当なものでした。とてもじゃないけど、このやり方を続けていたのでは、

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セイル

いつか絶対、致命的なミスを犯す。これはヤバイ。

という危機感が生じてきました。

 致命的なミスを犯すことのダメージについては、次の記事をご覧ください。

「早くリタイア」したくなるのはこんな時…SEの辛さ

 そこで、作業の自動化手順の整備と簡素化などを進めていきました。幸い、システムの仕事というものは、本気になれば、これらを実現する環境に恵まれています。

 また、仕事自体は自宅に持ち帰れませんが、土休日を利用して、使えそうな関数やコードをgoogle検索して予習するなどもしました。

 その甲斐あって、引き継いた当初に比べ、最近は随分と仕事量は減りました。いや仕事量自体は当時よりも増えているのですが、効率化により、実際に作業する時間が減ったのですね。

 もともとこれらを行った当初の目的は、「ミスを発生させない」ということだったのですが、結果として、業務時間を減らすことができ、有給取得や定時退社のために大いに役立っているわけです。

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セイル

あの時頑張っておいて、本当によかった。。。

次の関門は「道徳的な引け目」

 前項に述べた通り、効率化の試みによって、業務時間を減らすことには成功しました。

 しかしもう一つ関門があります。

 前編で述べた「道徳的な引け目」からいかに自由になるか、です。

 いくら有給に寛容とはいえ、「申し訳ありませんが休みをとらせてください」「申し訳ありませんが定時退社します」というセリフが飛び交う環境です。有給を完全消化したり、毎日のように定時であがったり、ということに、心理的な抵抗が生じて当然でしょう。

 例えば、毎日定時あがりすると、表面上はともかく、内心は次のように思われている可能性もある訳です。

 いつも定時で帰る人の仕事ぶりって? – 「すごくできる」「電話に出ない」

「雑・手抜きのプロ」
「言われたことしかしない人です」
「必要最低限のことしかせず、気が回らない人」

 今、引用していて思いましたが、「申し訳ありませんが定時退社します」というセリフは、同僚にこのように思われることを恐れ、先手を打って「私はそういう人ではないのですよ、今日定時退社するのは例外なのですよ」と強調するのが、(本人も意識していない)目的かもしれません。

 まあそれはともかく、この心理的抵抗を乗り越えないと、本来の作業終了後もダラダラと居残ったり、しなくてもいい作業をするような羽目になります。

 実際、一時期は、定時で仕事が完了した時でも、定時すぐには帰らないで、数十分くらいは居残っていたこともありました。

結局は割り切るしかない

 結局どうするのか。

 その回答は、本項の標題のように月並みなものです。考えていても始まらないのです。

 どうせ、あと数年(当時)で辞める会社です。出世を望んでいる訳でもない。「雑・手抜きのプロ」だと思われてもいいじゃないですか。

 「飲み会」に参加しないのは50歳退職まで持たせるためでも述べましたが、私は部署内ではかなり年上である一方で管理職ではない、ある意味、最強の立場です。仮にそのように思われたからといって、実際に苦情を言いにくる者などいないはず。

 また、私の場合、定時退社するのは、「雑・手抜き」の結果ではなく、これまで自分が力を入れてきた効率化の果実を味わっているだけなのですから、何ら恥じることはない。

 ただ、効率化を果たした当時から人が入れ替わって、新しく来た人は経緯を知らず、私が最初から少ない仕事しか与えられていない、と感じているかもしれません。

左・吹き出し
セイル

それでもいい。実害は無い。そんなことより早く帰りたい。

 そういう気持ちが勝ってきたとき、何かふっと割り切れて、それ以降は、

  •  仕事を計画的に終わらせて、定時が来たらさっさと帰る。
  •  定時に終わっていなくても、その日必須の案件でなければ翌日に回す
  •  他に人が沢山残っていようがお構いなし

そういうことが自然にできるようになりました。

 もちろん本当に必要な場合は残業も厭いませんが、ダラダラと行うことはしません。何たって、奥多摩行きに間に合いませんから(笑)。

おわりに

 ツラツラと私の個人的な例を述べてきましたが、ちょっと特殊過ぎたかもしれません。しかし、業務量が多くて定時で帰れない人も、いつまでも居残っているのは、自分にとって(「会社にとって」ではなく)いいことではありません。

 定時で帰るかはともかくとして、少なくとも自分の仕事が終わったら、周囲の目を気にせずに、さっさと帰る。まずはこのことから始めるのがいいのではないかと思います。

 

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