ゴーン氏はなぜあんなに報酬を欲しがるのか

2018-12-04        |  
奥多摩湖の夕暮れ
【奥多摩湖の夕暮れ(東京都奥多摩町)】

 前回(当面のブログ運営について)の記事で、

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セイル

「50歳早期リタイア」だけにテーマを絞っていたのでは、すぐにネタ切れになってしまいます。

なんてことを書き、リタイア以外のネタの調達元の一つとして「時事問題」を挙げました。

 何といっても時事問題は無尽蔵、これを扱えるようになると強い。「早くもネタ切れを起こした」というわけではありませんが、慣れる意味で、早速挑戦してみることにしましょうか。

ゴーン氏逮捕について各所からの反応

 ということで、まず取り上げるのが、日産のゴーン氏の問題。

 とはいっても、私には、この問題の社会的・外交的な意味や、今後、検察がどう動き、司法がどう判断するのか、なんてことを論評する能力はありません。この問題がどう論じられているかを観察しながら、自分でもやじ馬的に考えてみる、くらいのものです。

ゴーン氏逮捕に対する(よくある)批判

 よく見かけるのが、ゴーン氏逮捕について、やれ陰謀だの、やれ宗教裁判だの、日本を批判する国内・海外からの論調です。

 まあ、よくある日本の後進性に対する批判だと思うので、あえて記事の引用は行いません。必要に応じてリンク先を参照してください。

リストラされた人からの怒り

 それに対して、ゴーン氏にリストラされた労働者たちからは、怒りの声があがっています。その最も典型的と思われる反応を、まとめサイトから引用します。

多くの労働者を犠牲に…ゴーン氏の不正に元労働者たちが怒りの声

経営を理由に多くの労働者を犠牲にしながら、自分は巨額の報酬を得て、しかも隠すなんて許されない

 いくら日産の経営を立て直したとはいえ、割を食らった側からすれば、そう言いたくなるわな。

フランスでは冷静な反応も

 何といってもゴーン氏は自動車業界のカリスマだから、聞こえてくる声の多くが、

  • ゴーン氏を含む大物経営者に同情的な経済界からの声
  • ゴーン氏を含む大物経営者に敵対的な労働者からの声

に集約されてしまうのは仕方ないのかもしれません。

 そんななか、次の記事はちょっと面白かった。

ゴーン氏逮捕、フランスのメディアは「それ見たことか」と冷ややかな論調

そんな週末明けに届いたゴーン氏逮捕に関する報道には、左派・右派を問わず、「どうせそんなことだろうと思ってた」感が漂う。

…「ゴーン氏は古代ローマ史に通じていたから知っていたはずだ。歴代の皇帝たちはいつも裏切り者ブルータスが現れるのを恐れていたことを…

…「これまでうまいこと疑惑をもみ消して来たが」で始まる手厳しい記事…

…「今や財政不正の疑いで東京の拘置所に捕らわれた王様は裸だ。…

 ゴーン氏の巨額報酬への批判については、ややもすると、

世の中を知っている人

実績ある大物経営者が、巨額の報酬を受け取るなんて、海外では当たり前。それに対する批判は、庶民の嫉妬に過ぎない!

このように反論されがちですが、実は今回逮捕される何年も前からフランスでも問題になっていました。

ルノーCEOの高額報酬、株主54%が反対票 取締役会は承認

だから、今回の逮捕で、フランス人が「どうせそんなことだろうと思ってた」と感じる素地はあった訳です。

  • ちなみに上記記事に書かれている報酬8億8000万円は、あくまで「ルノーだけで」ですよ。日産や三菱からは、別個に何億円ももらえるのですよ。そりゃ、高すぎる。 

なぜあんなに批判・恨みを買いながら報酬を欲しがる?

ゴーン氏は「真の友人」は少なかった?

 先ほどの記事の終わりの方で、次の皮肉っぽい言論が引用されています。

ゴーン氏逮捕、フランスのメディアは「それ見たことか」と冷ややかな論調

…結局のところ、東京ではゴーン氏の逮捕は皆を満足させた。かつてあれほどの人気があったゴーン氏だが、結局真の友人は少なかったようだ。

 解雇された労働者からは恨みを買っていたのは明らかだし、経営層からも(最初の方はともかく)、段々と疎ましく感じられるようになったのでしょう。

 上記の記事では皮肉っぽく書かれていますが、東京では、「真の友人は少なかった」、言い換えれば、「真の意味で味方する人は誰もいない」というのは、むしろ事実なのではないでしょうか。

  • 上記で「真の意味で」とつけたのは、投資家や評論家など、打算があって、場外から擁護する人はいくらでも湧いてくるだろうから。でも、無罪に向けて献身的に協力してくれる人なんて、家族と弁護士以外にいるのかな、と思う。ゴーン氏がもし有罪になって「もう使えない」となったら、手のひら返しで批判に回ったりして。

素朴な疑問

 私が(そして恐らく多くの人が)不思議に思うのは、

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セイル

ゴーン氏は、もう十二分にお金は持っているだろうに、人々から批判・恨みを買ってまで、何でもっとお金を欲しがるの?

ということではないでしょうか?

  更に言うならば、

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セイル

あ~あ、ゴーン氏が1年にもらう分の一割でも自分にあれば、もう仕事しなくてもいいのにな~。

何てことも(個人的には)思ったりしてしまいます。

 何しろ、日産・ルノー・三菱から(表に出ている分だけでも)年間各10億近くもらえていて、その1割でも日本の大卒サラリーマンの生涯賃金に匹敵するのだから、無益なひがみと知りつつ、このような考えを抑えることができないわけです。

疑問に対する回答を私なりに考えてみた

 大企業の経営者にも、大金持ちにもなったことのない私には、ゴーン氏の気持ちなど到底分かり得ませんが、それでも何とか考えてみます。

贅沢な暮らしを維持するのに必要だから

 「贅沢な暮らし」だって……我ながら、しょうもないことを書いてしまった。まあ庶民の考えることなんてこの程度かもしれません。

 でも、各種報道では、ゴーン氏用と思われる世界各地の高級マンションを、日産に提供させていた、なんてニュースが出ています。マンションだけ高級で、生活は質素…なんてありえないでしょうから、贅沢な暮らしをしているのは間違いなさそうです。

 ただ、何しろ大物経営者のことです。そんなチンケな話なのではないのでしょう。

「ゲーム」で高得点をあげることが脳への快感だった

 結局、私の思いつく精一杯の理由が本項の標題のようなことです。

 ゴーン氏にとって経営とは一種のゲームのようなものなのではないのかと。私達がやっているソニーや任天堂のゲーム、あれをリアル社会でやっているのがゴーン氏を含む辣腕経営者なのではないかと。

 そしてゲームというものは、上手く操作したら、当然それだけ高い得点レアアイテムが得られなければならないのです。

 つまり報酬です。

 報酬を得ることで脳内麻薬が分泌され脳が喜び、更なる報酬を求めて次の行動を起こす。その連鎖に終わりはありません。

 少なくともゴーン氏ともなれば、これまで稼いだ資金でいくら贅沢をしたところで、脳内麻薬は分泌されない。脳内麻薬が分泌されるためには、あくまでゲームで高得点をあげる必要があった

 実際に近年のゴーン氏がどのくらいの業績を挙げていたか、私には分かりません。ただ、ゴーン氏自身は「ゲームを上手く操っている」と主張しているでしょうし、その証として高い報酬を要求していた、或いは、そのカリスマ性をもって部下に忖度させていた、としても不思議ではないでしょう。

 まとめれば、我々が、弾幕シューティングをノーミスでクリアしたり、ファイナルファンタジー3でオニオングッズをコンプリートしたりするようなものなのでしょう(例えが古い!)。

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セイル

あ、やっぱりチンケな話だったかも。。。

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